2008-12-21

12/21:画像

ある臨床研究を始めた。過去のMRIやCTが必要なのだが、日本と違って患者さんがその画像を持っているので、非常に集めにくい。これは正直まいった。日本では、紹介先からのフィルムを持参してきてもさらに自分の病院で写真を撮り直すのが普通で、そのときは内心無駄だなぁと思っていた。ここでは、保険会社が撮り直しを認めないので、最小限の画像しかなく、紹介先の病院からのフィルムがある場合にはそのままそれを使ってオペしたりする。また外来で経過観察している患者さんなどは、フィルムは他院で撮影して外来へ持参し、また持ち帰ってしまうので、病院に記録が残っていないことがほとんど。今となっては、日本式がよかった・・・
というわけで、全ての対象患者に関してフィルムが院内にあるかどうか確認して、なければ電話か手紙で取り寄せなくてはならないようだ。書いてるだけでくらくらする。こちらに来て実際にみてみると、日本で治療を受けている患者さんの方が手厚く診てもらっていると思う点が多々ある。まさにアメリカはmoney-driven medicineだ。この病院はかなりお金がかかる病院なので、患者層をみても白人がほとんど。その日本の医療が行き詰まっていて、今や大変換点にさしかかっている。僕としてはこの時期が舛添厚相でよかったと思っている。

2 件のコメント:

aomori さんのコメント...

シカゴに感激しました

匿名 さんのコメント...

がんがんいきますよー!!