2009-04-28

4/27:ドリル(drill)と豚インフルエンザ

今も週1回、会話パートナーSさんと日本語半分、英語半分で会話を続けています(2/16日記)。
そこで、補習校での避難訓練の話を英語でしました(4/25の日記に続き)。

トルネードの避難訓練の話を単語を重ね重ね説明していたら、それは「A tornade drill」と言うと教えてもらいました。アメリカの学校で、年に1~2回行われるそう。日本の地震訓練みたいな感じですね。彼は、オハイオのシンシナティ出身の方で、4歳のときに大きな竜巻があって地下のシェルターに逃げたと言ってました。

地震もこわいけど、竜巻もこわいです…。
でも、今はやっぱり「豚インフルエンザ」がこわいですね。死者も多数…。
残念ながらオハイオ州でも1人感染者が出ました。

4/25:避難訓練[ただしトルネード]

今日、補習校で避難訓練がありました。日本では、地震や火事の避難訓練をしていますが、ここはアメリカなので、トルネード(竜巻)の避難訓練です。
「1階に集合後、避難待機中は出来るだけ壁に沿い体を丸めて床に伏せて、両手で頭を保護する。」
ガラスを避けて壁に沿うと良いらしい。あとトイレも安全だと聞きました(便器内の水はやはり飛んでくるんでしょうか…それもちょっと嫌だけど命には変えられません)。外にいるときは、道路の凹んだところなど低くなっている場所に入るといいとか。

日本の避難訓練とはところどころ違うものの、3原則「お・か・し」は、アメリカの補習校でも健在。
お-おさない
か-かけない
し-しゃべらない

そして生徒のおふざけ3原則、
お-おどらない
か-かっこつけない
し-しなない

もちゃんと健在してました。。。(次の4/27日記へ続く)

2009-04-25

4/17:otto両親帰国&Chicago

シカゴオヘア空港で両親を見送り。これから13時間の飛行機なんてたいへんだ。その後我々は、超待望の日本のスーパー"Mitsuwa"、シカゴ店へ行った。現在シカゴで働く友人のOも来てくれた。クリーブランドでは日本の食材は満足には手に入らない。アジアンスーパーも品物のメインは中国か韓国のものだ。とくに魚はなかなか手に入らない。中国コーナーに行けば、なじみのないナマズとか見たことのない白い古代魚みたいな魚は売っているが、そんなリュウグウノツカイみたいな魚はどう食べていいかわからない。そんな中、シカゴの"Mitsuwa"は、何でも売っていると評判で、その存在はもはや我々の中で神格化され、「Mitsuwaに行けば日本のうまいものは何でも食べられる」、「Mitsuwaに行けば何でも手に入る」、「Mitsuwaに行けばどんな願い事も叶えてもらえる」、と我々のMitsuwaに対する憧れは、もはやガンダーラに匹敵するほどになっていた。
んでもって、Mitsuwaについたのだが...す、すばらしい。すばらしい品揃えである。魚が日本のスーパーのように売っている。クリーブランドでは見たことのない日本の長ネギが'Tokyo Negi'として売っている。クリーブランドの肉はなんかの鉱石のような無骨な形をしているが、薄切りのきれいな肉が売っているではないか! 期待に背かぬ宝の山に我々の心は躍った。そして三省堂書店がある!! 久しぶりに日本の雑誌を見てまた興奮。店内に椅子が用意されていて、奥さんは座って本を読んだまま3時間は動かないぞという顔をしている。キケンだ。この店はあまりにもキケンだ。なのに、友達のOは「え、なんかすごいの、この店?」と。人間は幸せすぎるのも考えもんだ。
そしてここに来た最大の目的、それは山頭火ラーメンを食すこと。ラーメン...なんていい響きなんだ。思えば、マイアミでは「も○も○」という店の偽ラーメンにしてやられた苦い思い出もあった。Mitsuwaには山頭火ラーメンがある。今日は友人Oの薦めもあり、ちょいと粋に塩ラーメンといくらご飯セットにしてみた。奥さんは醤油ラーメンとネギご飯セット、である。うーむ、そう来るか。心なしかお金を払う手も震えてしまう。そして、できあがりを待つこと10分ほどでラーメン参上。どれだけうまかったかはココに書くことは控えよう。やはりMitsuwaは素晴らしかった。

* yuの日記 *
初シカゴ♪
Mitsuwaは最近オンラインストア(http://shop.mitsuwa.com/index.php)を始めたので、以前利用したことはあるのですが、やっぱり実際にMitsuwa行けることをとにかく楽しみにしていました。だって、やっぱり「日本」のスーパー…素晴らしいもん!アメリカに来て半年。日本も日本食も日本にいるみんなも恋しい。
Mitsuwaに行くと、日本に帰ったかのような気分が味わえました。本も雑誌もすごかったー。藤原正彦先生の「人生案内」を読み出したら止まらなかった…。結局2冊だけ買った。Mitsuwaは1日いられるテーマパークみたいだったよ!!
三頭火ラーメンもおいしかったです。近くにMitsuwaのようなスーパーがあれば、アメリカ暮らしがもっと楽しくなるのになぁ~なんて思ってしまいました。やっぱりアメリカの都会は違うわ~。

4/16:ナイアガラオンザレイク

部屋から、日の出とナイアガラの滝を見ることができた。その後、演劇とワインで有名なlovely town、ナイアガラオンザレイクへ。静謐な朝の空気で体をきれいにしてから、クリーブランドへ帰ってきた。アメリカ入国はカナダ入国より厳重にチェックされ時間がかかったが、問題なくアメリカ再入国。両親は、こっちの公務員のあまりの無愛想さが気に入らないようであったが、もう慣れて何とも思わなくなった。クリーブランドの家で一休みしてから、シカゴへまた出発。夜の12時近くにシカゴ到着。今日はホテルに宿泊し、明日両親は日本へ帰る。

4/15:ナイアガラの滝へ

車で3時間かけて、ナイアガラの滝へ。苦労して?手に入れたDS-2019を颯爽とかざしつつカナダへ入国。予約したホテルは窓から滝が一望でき、部屋にはジャグジーが。これでも日本と比べると1/2以下の値段だった。水の力で滝が毎年10cmほど後退してしまうので、水量を調節し今では年に3cmの後退に抑えているそうだ。今の時期は水量はピーク時の半分ほどらしいが、それでも実に雄大だった。今まで何人も滝から飛び降りるチャレンジをしているそうだ。夜は、日本料理屋「滝」へ。


* yuの日記 *
一週間前、ビザの関係で、ナイアガラの滝をアメリカ側からしか見れないかもしれない…と大騒ぎになりました。そんなわけで、カナダにあるジャグジーつきのホテルも一度キャンセルしましたが、最終的に無事にカナダへ行け、カナダ側からナイアガラの滝を見ることができ、ジャグジーつきのお風呂に泊まれました。嬉しかった~(*^_^*)
アメリカ滝もすごいけど、やっぱりカナダ滝のこのカーブがパワフルで素敵でした

4/14:ボウルダークリーク・ゴルフクラブ

今日は両親を連れ、Boulder Creekというきれいなゴルフ場へ。少し雨も降ったが、特に問題なかった。帰ってくると、なんとあきらめていたDS-2019という書類が届いたと連絡があった! これがあれば、ナイアガラの滝で、カナダ側に入国できる。もっと早く申し込めば良かったのだが、つい後回しにしていた。1週間前に申し込んだとき、「発行には7-10日プラス郵便日数がかかります」と言われショックを受け、正直あきらめていたのでよかった。結局ちょうど1週間で届いたことになる。発行は病院ではなく、ビザのスポンサーであるECFMGからなされるため、打つ手もなかった。病院の事務の人が「I'll do my best」といって、ECFMGへ送ってくれたのだが、それもどうせいつもの「That's not my responsibility」と同じ意味だろうと思っていただけに、疑って少し後悔。慌てて明日のナイアガラ旅行のホテルを予約。ちなみに今週は今日からボスがオランダへ学会に行っていないため、このように自由の身となった。

4/13:ボス夫妻と食事

ボス夫妻が両親と僕たちを食事に招待してくれた。Chagrin fallsにあるHunanという有名なChinese restaurantへ。ボスのお母様も同席してくださった。ボスと奥様がいろいろと気遣ってくださって、両親も楽しい時間が過ごせたようでよかった。その後、ボスの家に移動し、奥様がパイを焼いてくれてデザートを食べた。ボスの犬が2匹いるのだが、僕らもしょっちゅうお邪魔するので覚えてくれているのか、僕らが行くと彼女たちもすごく喜んでくれる。奥さんは、ボスの家のリビングにあるスタインウェイのピアノを弾かせてもらってご満悦のようだった。ボスがにやにやしながら、"See? You are married well!"といっていたが、なるほどそう言うのか。両親はお城のようなボスの家に圧倒されていた。僕は、ボスがうちの両親にペコペコと頭を下げて敬意を表してくれたのが、とてもびっくりしたしうれしかった。病院では、肩で風を切って歩いている姿ばかり見ているわけで、こんな人として尊敬できる上司を持って幸せだと、改めて思った。

4/13:ottoご両親を案内

* yuの日記 *
今日、旦那さんはお仕事なので、日中、ご両親を車で案内しました♪
まずは、Cleveland Botanical Garden(http://cbgarden.com/)へ。
以前、友人と一緒に出かけ、素晴らしかったので、絶対行きたい場所の1つでした。しかーし…月曜日のため休館m(_ _)mご、ごめんなさい…。結局、外の庭に咲いている色々な花を30分くらいかけて見ました。お花に詳しいご両親に、逆に色々説明してもらい、いつも気づかないような鳥もたくさん見ることができ、自然を実感しました。寒いオハイオも、春が始まったんだね。そして、桜の木まであって驚きました!
そのあと、Coventry Rd周辺のお店をぶらつき、同じ通りにあるMint Cafeというタイレストランでランチ。旦那さんと私のお気に入りメニューGreen Curreyを食べました。
<Mint Cafe>
1791 Coventry Rd Cleveland Heights, OH 44118

続いて、Legacy Village、Beachwood Placeと散策し、Beachwood Place内のアイスクリーム屋でアイスを食べ、帰宅。そんな1日でした。

4/12:インディアンズ観戦

今日はクリーブランドのダウンタウンにある球場Progressive fieldへメジャーリーグの試合を観戦に行った。奮発して、バックネット裏の席を4枚購入。天気は非常に良かったが...さ、さむい!! 日が当たらず凍えるようだ。それなのに球場の売り子は、"Ice beer!!"、とか"Ice cream!!"と絶叫して売り歩いている。そしてそれを買うアメリカ人たち。熱放散は体表面積に比例し熱産生は体積に比例するから、体の大きい欧米人が寒さに強いのかもしれんが、頼むから温かいものも売ってほしい。結局1回の表裏をみて、寒すぎて外野席へ移動することに。日の当たる外野自由席の入り口のおばちゃんにこっちに入れてくれと交渉。「バックネット裏のチケットを持ってるんだけど、寒すぎていられないからこっちにきてもいい?」というと、「本当はダメというべきなんだろうけど、見なかったことにしてあげるから行きなさいな」と言ってくれた。ホームランも4本出て、インディアンズも今季初めて勝ったし、いい日になりました。

4/11:otto両親訪問

日本から両親がやってきた。シカゴまで車で6時間かけ、迎えに行ってそのままトンボ帰り。

土曜日は補習校のため、1人お迎えに行けず。
夜、無事におうちへ着き、なんとか作った和食をみんなで食べる。
ご両親の渡米前に欲しいものを聞かれた私は、「黒豆せんべい」(←大好きなのに…アメリカでは見ないし、シカゴのMitsuwaにもなかった。)や「おまんじゅう」を頼みました。バッグ1つ分、私たちへのお土産でした…有り難うございます!貴重な日本食、大事なにいただきますm(_ _)m

2009-04-04

4/4:入学式&始業式

今日は、補習校の入学式&始業式でした。君が代も歌うし、校歌も歌う。初めは校歌がちゃんとあることにも驚いたけれど、君が代もちゃんと歌うんだね。本当に日本の学校のようで、アメリカにいることを忘れてしまいます。
式のあと保護者の方々に年間授業計画などを話して、そのあとは、すぐに授業開始。補習校は授業時間が十分にないので、少しの時間もとっても大事。
生徒は、アメリカに来て1年未満の人もいるけれど、アメリカで生まれてずっとアメリカ暮らし、という人もいる。それでも、日本語はペラペラ。バイリンガル羨ましいなぁ。
とりあえず、無事に新学期開始。土曜日は私も「日本人」をバリバリ生かしていきたいと思います!

2009-04-03

4/3:平常心

今日は嗅窩部髄膜腫。最大径6.8cmで両側視神経管に食い込んでる難易度の高い症例だった。ボスは、他にも2件の手術を抱えていて、ときどきそっちに行っていなくなる。これは日本では決してないことだが、こちらでは普通にある。ボスのいない間は手術を任されて、かなり自分でできたのでそれは良かった。ボスが他の手術から帰ってきて、ボスもよしよしと言いつつご機嫌で交代したのだが、そこから先が戦場だった。
 ボスに交代してから、やはり腫瘍が巨大なため、最終局面で架橋静脈が切れたり皮質動脈を2本犠牲にしなくてはならなかったりとかなり厳しい状況に。ふだんのボスは温厚で手術も早くて結果も良いため、ナースからも絶大なる信頼を得ているが、今日だけはいつもと違った。うまくいかないときは時に、"Shoot!"とかたまーに"Shit!"とぶつぶつ言うことは今までもあった。でも今日はそれ以上のfour letter wordsも。さらにボスは不機嫌になりスクラブナースに当たり、手術室の雰囲気も凍りついた。それでも、形としてほぼ完全な手術に持って行き、最後は"Now, I'm happy"といって満足したようだった。11時間の手術でかなり応えたのか、「患者の状態を後で携帯に電話して教えてくれ」と患者さんの覚醒を待たずに帰ってしまった。患者さんが麻酔から覚めた後、視力含め神経所見を確認し、全て問題なかったことをボスに報告した。今日のボスの態度を手術室のみんなは、こんな彼は見たことがないと当惑した様子だった。でも僕個人は、今日みたいなとても厳しい状況下でも、きちんと形になる手術にして、しかも術後患者の状態もよくて、とても勉強になったし感銘を受けた。ボスにそう電話で伝えると、"I think you're gonna be a great surgeon. I'm pretty sure."と言ってくれた。それはどうかわからんが、心地よい疲労感に包まれた1日だった。